水から生まれる絵
―堀井英男の版画と水彩―
2012年11月3日(土)~2013年1月20日(日)
本展は茨城県潮来市出身の画家・版画家である堀井英男(1934-1994)の没後初の大規模な個展として開催されました。堀井英男は東京藝術大学を卒業後、独学で版画を学び、現代社会の人間像を風刺したような幻想的かつ理知的な色彩銅版画で評価されました。文学者との詩画集制作や創形美術学校での後進指導も熱心に手がけ、晩年には人の顔や風景が浮かび上がるような詩情溢れる水彩画を多く描きました。本展は、茨城県出身で東京を中心に活躍した画家の、地元での再評価の機会となりました。なお、本展では、上記詩画集の朗読コンサートや、水郷文化の研究者らによるシンポジウム、堀井の銅版画に登場する人形をモティーフとする文楽の公演など、種々の関連イベントを行い、堀井の芸術世界への多角的なアプローチを試みました。また、本展のプレ事業として、茨城県ミュージアム活性化支援事業補助金により、作家の出身地である潮来市で、茨城県近代美術館の所蔵品による関連展示(9月18日~10月7日、水郷まちかどギャラリー)や街歩き等のイベントを実施しました。それらにより、堀井英男の作品と人となりへの理解を促し、作家の認知度向上を図るとともに、潮来市と共同で本展の機運を盛り上げました。
会場風景
会期 | 2012年11月3日(土)~2013年1月20日(日) |
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会場 | 茨城県近代美術館 |
入場料 |
一般 830(700)円/高大生 580(470)円/小中生 350(230)円 ※満 70 歳以上の方、障がい者手帳等をご持参の方は無料 ※冬休み期間を除く毎週土曜日は高校生以下無料 |
開館時間 | 午前9時30分~午後5時(入場は午後4時30分まで) |
休館日 |
毎週月曜日 ※ただし、12月24日(月)と1月14日(月)は開館、12月25日(火)と1月15日(火)は休館、年末年始は12月29日(土)~1月1日(火)休館 |
主催 | 茨城県近代美術館/読売新聞社/美術館連絡協議会 |
協賛 | ライオン/清水建設/大日本印刷/損保ジャパン/日本テレビ放送網 |
助成 | 公益財団法人 朝日新聞文化財団 |
後援 | 朝日新聞水戸総局/NHK水戸放送局 |
協力 | 茨城県ミュージアム活性化支援事業実行委員会 |