2011年11月3日(木･祝)～2012年1月15日(日)

1966年から放送が始まった「空想特撮シリーズ ウルトラマン」。銀と赤に彩られた宇宙人ヒーロー・ウルトラマンや、次々と現れる魅力あふれる怪獣たち、特撮を活用したダイナミックな映像、宇宙時代の到来を予感させる近未来的なストーリーなど数多くの人々を魅了し、続いて放送された「ウルトラセブン」とともに一大ブームを巻き起こしました。ウルトラマンシリーズはその後今日まで続いていますが、これら初期の二つのヒーロー像及び世界観がシリーズの原型であり、それらが現在まで踏襲されています。

本展覧会では、巨大ヒーローの原点であるウルトラマンとウルトラセブンを、今日の映像文化の中で大きな位置を占める芸術作品としてとらえたうえで、I章からIII章において当時のデザイン画、造形物、記録写真等を展示し、魅力あふれる映像世界が創り出される過程を紹介しました。IV章、V章ではその映像世界から生まれたもの（今日のフィギア）や、ウルトラマンをモチーフにした映像インスタレーション作品を展示し、映像世界から発展した創造力の精華について検証しました。

会場風景