2016年2月20日(土)～5月29日(日)

所蔵品による企画展「I蔵品（あいぞうひん）展」の第二弾として開催しました。晴れや雨といった明日の天気をはじめとする気象情報は、日常生活を営む上で誰もが気になるものです。美術と天気は一見遠い事象ですが、風景画をはじめとする美術作品の中には様々な気象が表情豊かに表現されています。本展では「ある晴れた日に」「曇り、雨降り、雪積もる」「小堀進の空」「雨が上がって」など天気にまつわる4つの章と、「月夜の情景」「風」「天気と美術」の3つのコラムコーナーによって、気象を切り口に作品を多角的に紹介し、所蔵品の新たな見方と魅力を提示する機会としました。

また同時に、本展を開催するにあたって、2015年に没後40年を迎えた本県潮来市出身の水彩画家、小堀進(1904ー75)を一つの柱としました。各章の中に作品を織り交ぜたほか、「小堀進の空」と題した章を設け、小堀作品29点をまとめて展覧したところ、来場者より大きな反響があり、小堀作品の魅力を改めて紹介することができました。

会場風景