2018年4月21日(土)～6月3日(日)

平成30(2018)年10月に開館30周年を迎えた当館。約4,000点を数えるまでになったそのコレクションは、当館の前身である茨城県立美術館が開館した昭和22(1947)年に始まる、およそ70年にわたる歴史の中で築かれてきました。

収集方針に則りつつ当館が自ら購入してきた数多くの作品がコレクションの核であることは言うまでもありませんが、当館が様々な人々からの「寄贈＝おくりもの」によって支えられてきたことも事実です。当館コレクションのうち、「寄贈＝おくりもの」による作品の数は、実に3分の2を占めています。

作品寄贈の背景には、当館と、作家や遺族、個人コレクター、画廊や地元企業との多様なつながりの物語があります。また、開催してきた展覧会、その開催に関わった様々な人々と築いてきた関係が反映されることもあります。さらには、当館が全く予期しなかった思いがけない寄贈もあります。

本展では、「寄贈＝おくりもの」による当館コレクション成長のあゆみを振り返りつつ、作品寄贈にまつわる様々なエピソードを紹介しました。

会場風景