速水御舟展
速水御舟(1894-1935)は、明治の末期から昭和初期にかけて活躍した代表的な日本画家の一人です。
明治維新以後、日本が近代化を進める中で、美術の世界、とりわけ日本画は大きな変化を強いられました。その渦中にあって、わずか30年ほどの活動を通じ、御舟はその後の近代日本画の展開に強い影響を与え、その方向性を決定づける仕事を多く遺しました。
古画の模写、写生に基づく叙情的な作品、大正期の精緻を極めた写実描写、そして古典的な絵画への回帰、単純化と平面性を伴う作品へと変化する画風には、一人の画家とは思えないほどの多彩な表現が見られます。ただ、そこには対象の真実に肉薄しようとした、御舟の一貫した姿勢を見ることができます。それは近代という時代に西洋と対峙する中で、日本画が直面せざるをえなかった様々な問題に真摯に向き合った結果ともいえます。
この展覧会では本画約100点と素描により、型にはまることを嫌い、振幅の激しい画業を通して描くことの意味を問い続けた、御舟の画家としての道筋をあらためて振り返ります。
《洛北修学院村》
1918(大正7)年
滋賀県立美術館《鍋島の皿に柘榴》
1921(大正10)年《菊花図》(左隻)
1921(大正10)年-
《菊花図》(右隻)
1921(大正10)年 -
《菊に猫》
1922(大正11)年
豊田市美術館 -
《牡丹》
1926(大正15)年
遠山記念館 -
《椿花妍彩》
1926(大正15)年
個人蔵(フジカワ画廊協力) -
《秋興》
1929(昭和4)年 -
《花ノ傍》
1932(昭和7)年
株式会社歌舞伎座
会期 | 2023年2月21日(火)~3月26日(日) ※3月13日(月)は一部作品展示替えのため、企画展示室は休室。ただし、所蔵作品展は開室。 |
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会場 | 茨城県近代美術館 |
入場料 |
一般1,100(1,000)円/満70歳以上550(500)円/高大生870(730)円/小中生490(370)円
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開館時間 | 午前9時30分~午後5時(入場は午後4時30分まで) |
主催 | 茨城県近代美術館/日本経済新聞社 |
後援 | 水戸市/朝日新聞水戸総局/茨城新聞社/NHK水戸放送局/産経新聞社水戸支局/ 東京新聞水戸支局/毎日新聞水戸支局/読売新聞水戸支局 |
協賛 | 株式会社常陽銀行 |
助成 | 芸術文化振興基金
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特別協力 | 東京国立近代美術館/凸版印刷株式会社 トッパン日本画家アートアーカイブ |
お問い合わせ先
住所 | 〒310-0851茨城県水戸市千波町東久保666-1 |
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TEL | 029-243-5111 |
FAX | 029-243-9992 |
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