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本日 4月27日(土)の開館状況

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トップ企画展令和5年度(2023.4.1ー2024.3.31)> 英国キュー王立植物園  おいしいボタニカル・アート 食を彩る植物のものがたり

英国キュー王立植物園
おいしいボタニカル・アート 食を彩る植物のものがたり

2024年2月23日(金・祝)~4月14日(日)

  • チラシ表
  • チラシ画像裏面

花や薬草など植物を緻密に描いて記録する植物画、ボタニカル・アート。18世紀来のイギリス王室ゆかりの庭園で、世界有数の植物や菌類の研究機関でもある英国キュー王立植物園は、数世紀にわたって世界中で植物を採集し、その情報をボタニカル・アートとして記録し、蓄積してきました。本展では22万点に及ぶボタニカル・アートのコレクションを誇るキュー王立植物園の協力のもと、野菜や果物、茶、コーヒー、ハーブ、スパイスといった食用の植物を描いたボタニカル・アートを紹介します。そして、ティー・セットやカトラリー、家具、18世紀頃の古いレシピやヴィクトリア朝の主婦のバイブル『ビートン夫人の家政読本』(1861年刊)などの資料とともに、18~19世紀に貿易大国として世界に君臨したイギリスの歴史や食文化、生活様式をひもときます。本展は、食を彩る植物の様々な“ものがたり”をたどりながら、科学と芸術の融合であり、目のご馳走でもある「おいしいボタニカル・アート」の豊かな世界をお楽しみいただく企画展です。

 

見どころ

  1. ボタニカル・アート―サイエンスとアート、理性と感性のケミストリー

    花や植物を緻密に描くボタニカル・アート(植物画)は、薬草学や植物学の科学的研究を目的として、カメラがない時代に植物を視覚的に記録するツールとして発展しました。ボタニカル・アートは、まずは科学的な正確さが求められますが、「絵」として鑑賞に堪えうる高い芸術性を備えたものが少なくありません。優れた植物画家が精魂込めて描いたボタニカル・アートは、科学的客観性においても芸術的香気においても観る者を驚嘆させ、感動させることが可能なのです。

    ボタニカル・アートというとまず花の絵が思い浮かびますが、本展では、野菜や果物、茶、コーヒー、ハーブ、スパイスなど、食用になる植物に焦点を当てて、キュー王立植物園のボタニカル・アート・コレクションから厳選した、目のご馳走ともいうべき「おいしいボタニカル・アート」を紹介いたします。
     

  2. 食と植物がものがたるイギリスの歴史と文化
    紅茶が国民的飲料になる以前にイギリスで一世を風靡したコーヒー・ハウス(コーヒー)、紅茶大国イギリスの誕生と優雅なアフタヌーン・ティー文化(チャの木)、イギリスとボルドー・ワインとの関係(ブドウ)など、イギリスは食と植物にまつわる興味深いストーリーに事欠きません。古くからイギリスで愛されてきた野菜や果物から、貿易大国として世界に進出ししていく過程で入手した植物まで、イギリスの社会や世界の歴史を動かしてきた様々な植物のものがたりをひもときます。
     
  3. ジョージ王朝のティー・タイム&ヴィクトリア朝の食卓の風景
    ジョージ王朝時代(1714~1837)のティー・セッティングや、続くヴィクトリア朝のダイニング・テーブルの再現展示を行います。中産階級が台頭し、女性たちを中心に家庭でお茶を飲む習慣が広まった時期のティー・セッティングや、器、カトラリー、グラス等、それぞれのテーブルウェアの個性を活かした豪華なテーブル・セッティングをご覧いただきながら、産業革命を経て大英帝国として繁栄を極めていく時代の喫茶や食の風景を身近に感じていただきます。また、18世紀頃の古いレシピやヴィクトリア朝の大ベストセラーで主婦のバイブル『ビートン夫人の家政読本』などイギリスの食に関連した資料も展示します。
     
    ボタニカル見どころ
     








    <フォトスポット>
    ティー・セッティング、テーブル・セッティングと一部の作品は撮影可能です。

英国キュー王立植物園とは?

キュー王立植物園
英国キュー王立植物園
©The Board of Trustees of the Royal Botanic Gardens, Kew
1841年に開園したキュー王立植物園(Royal Botanic Gardens, Kew 以下キュー)はイギリス王室ゆかりの庭園であると同時に、植物学の分野では世界屈指の研究機関でもあります。ロンドン南西部に広がる132haの広大な敷地内には3万種以上の植物が植えられ、約22万点のボタニカル・アート、700万点以上の植物標本という膨大なコレクションを収蔵しています。キューは、数世紀にわたって世界中にプラントハンターを派遣して植物を採集し、その情報をボタニカル・アートとして記録し、蓄積してきました。現在、キューは名実ともに世界最大級の植物園であり、2003年にはユネスコ世界遺産に登録されています。


 

展覧会の構成

  • プロローグ    食を支える人々の営み―農耕と市場
  • 第1章    大地の恵み 野菜
  • 第2章    イギリスで愛された果実―『ポモナ・ロンディネンシス』
  • 第3章    日々の暮らしを彩る飲み物
    セクション1 茶/セクション2 コーヒー/セクション3 チョコレート(カカオ)/セクション4 砂糖(サトウキビ)/セクション5 アルコール
  • 第4章    あこがれの果物
  • 第5章    ハーブ&スパイス
  • 第6章    ブレジア=クレイ家のレシピ帖と『ビートン夫人の家政読本』

 

  • 33 ライ豆プヤレ・ラル
    《ライ豆》
    1809年
    キュー王立植物園蔵
    ©The Board of Trustees of the Royal Botanic Gardens, Kew
  • 24 カリフラワージョゼフ・ヤコブ・リッター・フォン・プレンク
    《カリフラワー》
    1788~1803年頃
    キュー王立植物園蔵
    ©The Board of Trustees of the Royal Botanic Gardens, Kew
  • 37 リンゴ「デヴォンシャー・カレンデン」The Devonshire Quarendenウィリアム・フッカー
    《リンゴ「デヴォンシャー・カレンデン」》
    1818年
    個人蔵
    Photo Michael Whiteway
  • 68 ブドウ「レザン・ド・カルム」Raisin de Carmes
    ウィリアム・フッカー
    《ブドウ「レザン・ド・カルム」》
    1818年
    個人蔵
    Photo Michael Whiteway
  • ウィリアム・フッカー 《イチゴ「ウィルモッツ・レイト・スカーレット」》 1818年 個人蔵 Photo Michael Whiteway
    ウィリアム・フッカー
    《イチゴ「ウィルモッツ・レイト・スカーレット」》
    1818年
    個人蔵
    Photo Michael Whiteway
  • 148 ビター・オレンジ P9090553
    ピエール・アントワーヌ・ポワトー
    《ビター・オレンジ》
    1807~35年
    個人蔵
    Photo Michael Whiteway
  • 76 チャの木 紅茶
    インド(カンパニー・スクール)の画家
    《チャの木》
    19世紀初め
    キュー王立植物園蔵
    ©The Board of Trustees of the Royal Botanic Gardens, Kew
  • 104a コーヒーの木 コーヒー2
    ジョゼフ・ヤコブ・リッター・フォン・プレンク
    《コーヒーの木》
    1788-1803年頃
    キュー王立植物園蔵
    ©The Board of Trustees of the Royal Botanic Gardens, Kew
  • 162 コショウ
    おそらくインドの画家(ジャネット・ハットン[1810年代に活躍]の作品とみなされる)
    《コショウ》
    1810年頃
    キュー王立植物園蔵
    ©The Board of Trustees of the Royal Botanic Gardens, Kew
  • 116 カカオ
    無名の北インドの画家、もしくは(おそらく)中国の画家(過去にジャネット・ハットン[1810年代に活躍]の作品とみなされる)
    《カカオ》
    1810年頃
    キュー王立植物園蔵
    ©The Board of Trustees of the Royal Botanic Gardens, Kew
  • 88b ティーポット・セット IMG_9833
    ロバート・ヘンネル3世
    《ティーポット・セット》
    1861年
    個人蔵
    Photo Michael Whiteway



英国キュー王立植物園    おいしいボタニカル・アート    食を彩る植物のものがたり

会期 2024年2月23日(金・祝)~4月14日(日)
休館日

3月18日(月)、3月25日(月)、4月1日(月)、4月8日(月)

会場 茨城県近代美術館
入場料

一般1,210(1,100)円/満70歳以上600(550)円/高大生1,000(870)円/小中生490(370)円


※(  )内は20名以上の団体料金
※春休み期間を除く土曜日は高校生以下無料
※障がい者手帳・指定難病特定医療費受給者証等をご持参の方は無料
※3月16日(土)は満70歳以上の方が入場無料

※2024年1月24日(水)から3月31日(日)まで、スマートフォンでご利用可能な地域・観光型MaaS「ひたちのくに紀行」にて電子チケットを販売(団体料金)

開館時間 午前9時30分~午後5時(入場は午後4時30分まで)
主催 茨城県近代美術館
後援 ブリティッシュ・カウンシル/水戸市/朝日新聞水戸総局/茨城新聞社/茨城放送/NHK水戸放送局/産経新聞社水戸支局/東京新聞水戸支局/日本経済新聞社水戸支局/毎日新聞水戸支局/読売新聞水戸支局/LuckyFM茨城放送
協力 日本航空
特別協力 英国キュー王立植物園
企画協力 ブレーントラスト

アフタヌーン・ティー・コラボ企画

本展の開催にあわせて、各所でアフタヌーン・ティー・コラボ企画が展開します。特別メニューや割引特典、実施期間などの詳細については、順次、当館HPやSNSなどで最新の情報を更新していきます。

※メニュー、価格、特典等は変更になる場合があります。

 

イルバンカーレ

ホテル テラス ザ ガーデン 水戸

水戸市宮町1-7

TEL.029-300-2505(レストラン直通)

 

ボタニカルアフタヌーンティー

イギリスの定番スウィーツと軽食をお楽しみいただける、「おいしいボタニカル・アート」コラボレーション企画です。

提供期間:2024年2月23日(金・祝)~4月14日(日)[火~日曜日]12:00~17:00(L.O.16:30)

※事前予約がおすすめです。

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2名様よりお一人様4,000円(税込み・サービス料込み)

【内容】
スイーツプレート
ショートブレッド/ビスコッティ/バッテンバーグケーキ/トライフル/カヌレ/レモンタルト
ライトミールプレート
キューカンバーサンドイッチ/ベイクドビーンズとライスコロッケ/ミニサラダ/エビと白身魚のテリーヌ/ミネストローネスープ
スコーン
プレーン/くるみ/チョコレート
ディップソース
ストロベリー/ブルーベリー/クロテッド風クリーム

 

※本展チケット半券提示で10%off(半券1枚で5名様まで)

※他の割引との併用不可

 

 

 

カフェ&レストラン  プティ・ポワル(当館内)

TEL.029-243-5742(レストラン直通)

 

本展では、展覧会場内でイギリスの伝統菓子のレシピを紹介しています。

会期中、館内レストランでは、イギリスの伝統的なプラムケーキなどが企画展特別メニューとして提供されます。

また、企画展特別ランチメニューとして、「イギリス風ミートボールプレート」をご用意いたします。

※価格未定

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カフェ「樂」

偕楽園 好文亭内

水戸市常磐町1-3-3

TEL. 070-9040-3191

 

和のアフターヌーンティー「樂彩」

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季節限定メニュー

3,300円(税込み)

※予約のみ

 

◆本展会期中、企画展特別メニューが登場!

枡ティラミス梅花茶セット

  • まん丸UME
  • まん丸UME
  •  

本展のチケット半券をお持ちの方限定の、リンゴを使った枡ティラミスのケーキと梅の花のお茶のセットです。

1,500円(税込み)

 

◆本展のチケット半券をお持ちの方で、1,000円(税込)以上ご注文の方には、好文亭の入場料をレジにて返金いたします。

 

企画展オリジナルコースター

企画展「おいしいボタニカル・アート」のノベルティとして、割引券付きオリジナルコースター(全4種)を配布しています。

配布場所:イルバンカーレ(ホテル テラス ザ ガーデン水戸)*、カフェ「樂」(偕楽園好文亭内)*、サザコーヒー(一部店舗)ほか、県内各所。

*本展アフタヌーン・ティー・コラボ企画実施店

※なくなり次第終了

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お問い合わせ先

お問い合わせ先
住所 〒310-0851茨城県水戸市千波町東久保666-1
TEL 029-243-5111
FAX 029-243-9992
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掲載日 令和6年2月1日 更新日 令和6年3月28日