このページの本文へ移動

本日 5月30日(金)の開館状況

クリックすると、各館の案内がご覧いただけます。

トップ企画展令和7年度(2025.4.1ー2026.3.31)> 旅にまつわる絵とせとら

旅にまつわる絵とせとら

2025年7月16日(水)~8月31日(日)

                                                 

yoko

吉田 博_「槍ケ岳」

吉田博《槍ヶ岳》1921-26年 当館蔵

 

本展では、旅にまつわる多彩な絵画およそ200点をご紹介します。江戸時代の浮世絵に描かれた、人々がにぎやかに行き交う宿場町、明治期に海外へわたった画家たちが新鮮な驚きを込めて表した異国の光景、いにしえより描き継がれてきた風光明媚な名所など、旅の魅力がつまった作品が集結します。
また、200年以上前に人気を博したガイドブック『旅行用心集』(()(すみ)()(あん)著、1810年刊行)をはじめ、近代以降の画家たちが装丁や挿絵を手掛けた旅行雑誌や鉄道のポスターといった旅の“エトセトラ”にも注目します。時代ごとの旅の様子や文化を映し出す貴重な作品や資料をとおして、その時々に生きた人々が抱いた、旅することへの憧れや喜びに思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

 

 

みどころ

  • 歌川広重から東山魁夷まで約60作家、約200点が集結

初代歌川広重が手掛け爆発的ヒットとなった「東海道五拾三次」の浮世絵シリーズを筆頭に、横山大観が明治期にインドで出逢った光景を描いた《流燈》(1909年)、旅を創作活動の源とした国民的風景画家・東山魁夷による北欧連作の一つ《白夜光》(1965年)など、江戸時代後期から現代にいたるまで、約60名の作家、約200点による旅情あふれる作品をご覧いただけます。

  • 東山魁夷「白夜光」1965年_東京国立近代美術館東山魁夷《白夜光》1965年 東京国立近代美術館蔵
  •  

 

  • 世界から日本、茨城の名所めぐりを疑似体験

 

展覧会場では絵画をとおして、画家たちが実際に訪れて描いたフランス・イタリア・イギリスなどのヨーロッパ、中国・インドなどのアジアといった世界各国の名所めぐりを疑似体験していただけます。また、国内の景勝地においては、連綿と絵の題材になってきた富士山はもちろん、古くから愛されてきた潮来や霞ヶ浦などの水郷、筑波山、袋田の滝といった茨城ならではの風景も取り上げます。

  • 小杉放菴「水郷」東京国立近代美術館小杉未醒《水郷》1911年 東京国立近代美術館蔵
  •  

 

  • エトセトラで楽しむ、旅事情の今昔

 

現代にいたるまで、数々の画家たちが旅の風景を描いてきたのには、時代ごとの出来事や社会的な動向が深く関係していたことも見逃せません。たとえば、明治以降、近代化が進むとともに急速に発達した交通網、昭和初期に新聞社が主導した日本新八景の選定による名所ブーム、あるいは戦時下における聖地巡拝の流行などは、画家の旅のあり方や創作活動そのものに影響を与えました。

本展では、旅の“エトセトラ”として、日本初のグラフィックデザイナーとして知られる杉浦非水が装丁を手掛けた旅行雑誌『ツーリスト』や、「大正の広重」と称された吉田初三郎による鳥瞰図の観光案内といった資料類にも注目しながら、普段の作品鑑賞ではなかなか知りえない、旅事情の今昔をご紹介します。

  • 吉田初三郎「小田原急行電車開通記念」1927年_東京都江戸東京博物館                            吉田初三郎《小田原急行電車開通記念》1927年    東京都江戸東京博物館蔵
  •  

 

 

  • 楽しい落語のイベントも!

 

展覧会期間中の8月2日(土)午後2時からは、茨城県を落語で盛り上げようと結成された落語家ユニット「いばらく」の立川志のぽんさん(石岡市出身)、柳亭市寿さん(取手市出身)をお迎えし、落語と小噺体験のイベント「美術館寄席江戸の旅路を笑いにのせて」を開催します。展覧会とあわせて、江戸時代の旅の風情や文化を感じてください。

 

 

 

 

 

旅にまつわる絵とせとら

会期 2025年7月16日(水)~8月31日(日)
休館日

月曜日ただし7月21日(月・祝)、8月11日(月・祝)は開館、翌日休館

会場 茨城県近代美術館
入場料

一般820(690)円/満70歳以上410(340)円/高校生550(420)円/小中生270(200)円


※(  )内は20名以上の団体料金

※障害者手帳・指定難病特定医療費受給者証等をご持参の方および付き添いの方(1名)は無料

※7月19日、8月30日は高校生以下無料

※7月19日は満70歳以上の方無料

開館時間 午前9時30分~午後5時(入場は午後4時30分まで)
主催 茨城県近代美術館
後援 水戸市/朝日新聞水戸総局/茨城新聞社/NHK水戸放送局/産経新聞社水戸支局/東京新聞水戸支局/日本経済新聞社水戸支局/毎日新聞水戸支局/読売新聞水戸支局/LuckyFM茨城放送

お問い合わせ先

お問い合わせ先
住所 〒310-0851茨城県水戸市千波町東久保666-1
TEL 029-243-5111
FAX 029-243-9992
メール

【企画展全般について】
お問い合わせフォーム
【企画展関連イベントについて】
eventbox@modernart.museum.ibk.ed.jp
【マスコミ向け企画展広報について】
fukyu-pub@modernart.museum.ibk.ed.jp


掲載日 令和7年2月28日 更新日 令和7年5月18日