第1回美術館セミナー
開催概要
8月4日(金曜日)、講師に林耕史氏(群馬大学共同教育学部教授)を迎え、美術教育講演会を開催しました。
前半の講演会では、図画工作・美術の授業において「立体をつくる、みるとはどういうことか」をテーマに、子どもたちが立体造形に関わる中でどのような学びが生まれ、力を育むことができるかについて、講師の作品制作や授業実践の経験をもとにお話ししていただきました。
後半は、当館のエントランスホールを会場にして、講師考案の教材「カラフルスティック」を使って、模擬授業形式で演習を行いました。参加者はグループごとにエントランスホールの好きな場所を選び、「カラフルスティック」を並べたり重ねたりしながら造形活動を行いました。活動がすすむと参加者同士やグループ同士の造形がつながっていき、会場全体で協働して空間を演出するよな場面が生まれました。最後に参加者各自でタブレット等で造形を動画撮影をして鑑賞会を行いました。
参加者の感想
- 図工・美術の教育が、なぜ子どもたちにとって必要なのかを再認識することができた。また、授業の中では作品からだけではなく、子どもたちの制作過程から子どもたちの培った資質や能力を見取ることが大切だとういうことが心に響いた。
- 造形遊びでは、「これで何をつくるか」ではなく「これで何ができるか」と子どもたちに問いかけることが重要であることを演習を通して実感することができた。
- わりばしを使った「カラフルスティック」は、手軽に授業の中でも取り入れることができる教材なので、早速、子どもたちと一緒にやってみたいと思った。
掲載日 令和6年5月11日