生誕100年 清宮質文 あの夕日の彼方へ
2018年2月23日(金)~4月8日(日)
木版画家清宮質文(1917-1991)は、版による複製性よりも、「彫り」の線や、「摺り」による色の重なりといった、版画の表現の可能性を追求したことで知られています。透明水彩を用い、摺りごとに色調を変えるその版画作品は、みる人の心にしみ入るような詩情に溢れ、今なお多くの人を魅了し続けています。
この著名な版画家が水戸市内に葬られていることは、これまであまり知られてきませんでした。清宮の先祖は守山藩(水戸藩の支藩)の藩士であり、常陸国鹿島郡夏海(現在の茨城県大洗町成田町の一部)に居住していました。
本展では、生誕100年を記念する回顧展として、年代順に制作テーマを追いながら、木版を中心に代表作を紹介しました。清宮質文の県内初の大規模な個展として、茨城との繋がりを示す資料を展示するなど、清宮を郷土の作家として顕彰することができました。また、平成19年度以降、版画コレクター照沼毅陽氏より当館に寄贈された清宮質文の版画作品全104点をまとめて紹介する機会となりました。
会場風景
会期 | 2018年2月23日(金)~4月8日(日) ※前期2月23日(金)~3月16日(金)、後期3月17日(土)~4月8日(日)(一部展示替えを実施) |
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会場 | 茨城県近代美術館 |
入場料 |
一般 980(850)円/高大生 720(600)円/小中生 360(240)円 ※満 70 歳以上の方、障がい者手帳等をご持参の方は無料。 ※春休み期間を除く土曜日は高校生以下無料 |
開館時間 | 午前9時30分~午後5時(入場は午後4時30分まで) |
休館日 |
4月2日(月) ※水戸の梅まつりにあわせて会期中4月1日(日)まで無休 |
主催 | 茨城県近代美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会 |
協賛 | ライオン、大日本印刷、損保ジャパン日本興亜、日本テレビ放送網、株式会社常陽銀行 |
掲載日 令和5年12月1日