第3回美術館セミナー
開催概要
- 美術教育講演会「子どもの感性を豊かにする鑑賞教育と美術館と学校の連携~学習指導要領の視点から~」
- 演習「鑑賞補助教材『ARTトランク』を使った対話型鑑賞演習」
2月4日(土曜日)講師に文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官の平田朝一(ひらたともかず)氏を迎え、美術教育講演会と当館職員による対話型鑑賞の演習のセミナーを開催しました。
美術教育講演会では学習指導要領の中で鑑賞と美術館と学校の連携についての内容がどのように扱われているか、またこれらを通して子ども達にどのような力を身に付けさせたら良いのか等について、授業の様子を画像で紹介しながら、分かりやすい説明がありました。美術館と学校の連携については、双方が活動のねらいを共有しながら進めることが大切であること、学校や地域の実態に応じて、研修会の参加、美術館がもつ鑑賞プログラムの活用なども含めた幅広い連携の方法があること等の話がありました。
後半の鑑賞補助教材「ARTトランク」使った対話型鑑賞の演習では、参加者が8名程度のグループになり、当館職員がファシリテーターを担い所蔵作品の鑑賞を行いました。どのグループも沢山の意見が出て、演習後の振り返りでは「一つの作品をじっくり見ることが今までなかったので、いろいろな発見があった」「他の人の話を聞くことで、作品の見方が広まった」などの意見ありました。
参加者の感想
- 授業の実践事例が沢山紹介されていて、わかりやすい内容だった。表現と鑑賞の関わりを理解することができた。
- 対話型鑑賞の楽しさを体験できた。親子対象、教科外の教員対象に行ってもよい効果がありそうだと感じた。
- 鑑賞教育の意義が分かった。自分の授業に取り入れていきたい。
掲載日 令和5年2月1日
更新日 令和6年5月11日