令和8年度第2回美術館セミナー
開催内容
令和8年度の第2回美術館セミナーでは、武蔵野美術大学教授の三澤一実氏を講師にお招きして、これからの図工・美術教育に求められる実践例を紹介いただくとともに、具体的な演習を交えて児童生徒が「見方・考え方」を働かせながら学びを深めていく授業の組み立て方や具体的な指導法について学びました。
午前の部「対話鑑賞ワークショップ」では、学校現場でGIGAスクールやAIが普及するこれからの時代において、教師の役割が知識を授ける側から「ナビゲーター」へと変化していくことや、子どもたち全員の知識や気付きをシェアし合う学びの時間をつくることの重要性などについてお話をいただきました。また、全国の学校で実践されている「朝鑑賞」の取り組みとその具体的な成果について紹介いただきました。参加者は鑑賞する際のファシリテーションの4つのテクニック「つなぐ・ひらく・もどる・まとめる」を意識しながら、当館の展示作品を使って実際に対話鑑賞を行うワークショップに取り組みました。
午後の部「造形実験ワークショップ」では、講師が提案する「造形実験」という新しい授業実践について、参加者は実際に作品づくりを行いながら学びました。「緊張感を考える」というテーマで、会場内にある材料・道具を使って試行錯誤しながら形に表し、お互いに自身の考えた「緊張感」について伝え合いました。生成AIやGIGAスクールが普及するデジタル社会だからこそ、人間の「身体性」や「五感を通した体験」が決定的な意味をもつことや、感覚的体験に伴う独特で鮮明な質感が、AI時代における人間の強みであり、美術教育が担うべき核心であることなどについてお話をいただきました。
参加者の感想
- 朝鑑賞の活動や、対話鑑賞活動での教員の役割について、詳しく知ることができ、たいへん有意義でした。
- 鑑賞に対して苦手意識があったので、対話と鑑賞をテーマにセミナーを行っていただきとても勉強になりました。朝鑑賞というのを初めて知り、色んな効果がある事も学べたので、自校でも取り入れたいなと思いました。
- 「対話鑑賞ワークショップ」ということで、実際にグループで活動をすることで、実践的に学ぶことができました。鑑賞を苦手とする子どもたちが多く、克服するための方法に悩んでいました。対話型にすることによって、鑑賞に苦手意識がある子どもたちも主体的に取り組むことができるのではないかと思いました。今後の指導に取り入れていきたいと感じました。
- 造形実験について、深く理解することができた。今までは、造形あそびしか知らなかったので、違った視点から学ぶことができてよかった。
- 実際に造形実験に取り組むことができ、より理解が深まりました。小学校の「造形遊び」的に色々な素材や表現に出会おうと思い、さまざまな材料を用いて制作していきました。生徒たちが自由に試す時間、考え直す時間、作りかえる時間と、十分な時間を設定することが大切だなと感じました。久しぶりに作っていて楽しいなと感じることができました。
- 実際につくって鑑賞し合う経験を取り入れてくださったので、講義の内容がより身近に感じられました。Al時代の美術教育について改めて考えさせられました。
申込方法
- 専用フォームによる申し込み
- 申込専用フォームから必要事項を記入、選択のうえ申し込む。
※必ず当館からのメールを受信できるアドレスをご入力ください。
※参加の可否および当日に関する詳細等は、お申込後、メールでお知らせいたします。
日時
2026年8月6日(木)
午前の部「対話鑑賞ワークショップ」10:00~12:00
午後の部「造形実験ワークショップ」14:00~16:00
※申込は午前・午後の部どちらか一方のみとします。
場所
地階講座室、展示室等
対象者
県内の小学校・中学校・義務教育学校・中等教育学校・高等学校および特別支援学校の教員等
日程
[午前の部]
- 9:45~10:00 受付(地階講座室前)
- 10:00~10:10 美術館と学校との連携事業紹介
- 10:10~12:00「対話鑑賞ワークショップ」
[午後の部]
- 13:45~14:00 受付(地階講座室前)
- 14:00~14:10 美術館と学校との連携事業紹介
- 14:10~16:00「造形実験ワークショップ」
講師
三澤 一実 (みさわ かずみ)氏(武蔵野美術大学教授)
定員
午前・午後の部とも先着50名程度
※申込は午前・午後の部どちらか一方のみとします。
参加費
無料
















