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本日 4月30日(水)の開館状況

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館長あいさつ

2024年4月、尾﨑正明前館長の後任として、第5代館長に就任いたしました。40年以上前、私は出身地である東京の大学院を出て、駆け出しの学芸員として三重県立美術館に勤務しました。同館館長の陰里鐵郎先生が、当時は鎌倉にあった神奈川県立近代美術館館長の匠秀夫先生と親友であったことから、三重県立美術館と神奈川県立近代美術館は、美術館としては珍しい姉妹提携を1983年以降結んでおりました。そのため、神奈川の学芸員の方々と交流させていただいておりましたが、1988年、匠先生が茨城県近代美術館の創設に当たり初代館長となられてからは、茨城の学芸員の皆さんとも一緒に仕事させていただく機会が多くありました。若き日のことに思いを巡らせていると、こうして茨城県近代美術館の館長となっことも何かご縁があった故と感慨深いものがあります。

さて、中村彝没後100年にあたる令和6年度は、私が会長を務める茨城県近代美術館運営支援協議会が主体となったクラウドファンディング「夭折の天才画家『中村 彝』REMEMBERプロジェクト」を実施いたしました。お陰様で多くのご支援をいただき、当館の敷地南側に建つ中村彝アトリエの周辺の環境を整備することができ、鬱蒼とした木々に覆われたアトリエは陽の光が降り注ぐ明るく開放的な空間に生まれ変わりました。また、ザ・ヒロサワ・シティ会館前で植え込みに囲まれるように設置されていた中村彝のブロンズ像もアトリエ近くに移設され、そばによってご覧いただけるようになりました。是非、リニューアルした中村彝アトリエ・エリアにも足をお運びください。

また、今年度はアートフォーラムのあり方を見直し、解説パネルによる美術の歴史や技法を学ぶこれまでのコンセプトから、ワークショップの実施やキッズコーナーの拡充など、親子で楽しめる場にしたいと考えています。より広い世代の方々に美術館に親しんでもらえるよう、開かれた憩いの場を目指して日々努めてまいりますので、これからもよろしくお願いいたします。

 

令和7年4月1日

 

茨城県近代美術館

館長   荒屋鋪 透


掲載日 令和5年3月15日 更新日 令和7年3月26日

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