茨城県近代美術館

The Museum of Modern Art, Ibaraki

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企画展乙女デザイン―大正イマジュリィの世界

 イマジュリィとは、装幀・挿絵・絵はがき・ポスター・広告・漫画など大衆的な複製としての印刷・版画の総称です。本展ではアール・ヌーヴォー様式の橋口五葉、アール・デコ様式の杉浦非水、竹久夢二の少女趣味の世界、さらに女学生の間で流行したお手紙道具にみられる当時の少女文化にも注目します。大衆に浸透し、絶大な人気をあつめた「かわいい」商業デザイン・イラストレーションを紹介します。

伊藤としを 絵封筒 竹久夢二 杉浦非水「初夏」『三越』22巻第5号表紙
伊藤としを 絵封筒
大正末~昭和初期 個人蔵
竹久夢二「涼しき装ひ」
『三越』15巻第6号挿画 大正14年 個人蔵
杉浦非水「初夏」『三越』22巻第5号表紙
昭和7年 個人
  • 伊藤としを 絵封筒

    伊藤としを 絵封筒
    大正末~昭和初期 個人蔵

  • 竹久夢二

    竹久夢二「涼しき装ひ」
    『三越』15巻第6号挿画 大正14年 個人蔵

  • 杉浦非水「初夏」『三越』22巻第5号表紙

    杉浦非水「初夏」『三越』22巻第5号表紙
    昭和7年 個人

会 期 平成28年7月16日(土)~9月25日(日)
入場料 一般980(850)円、高大生720(600)円、小中生360(240)円
※( )内は20名以上の団体割引料金
※満70歳以上の方、障害者手帳等をご持参の方、高校生以下(夏休み期間を除く土曜日のみ)は入館無料
開館時間 午前9時30分~午後5時(入場は午後4時30分まで)
休館日 毎週月曜日 ※ただし祝日の場合開館、翌日休館
連絡先
(お問い合わせ)
茨城県近代美術館
〒310-0851 茨城県水戸市千波町東久保666-1
TEL:029-243-5111 / FAX:029-243-9992
(E-mail) info@modernart.museum.ibk.ed.jp
主催 茨城県近代美術館
企画監修 山田俊幸(元・帝塚山学院大学教授)
後援 水戸市、朝日新聞水戸総局、茨城新聞社、株式会社茨城放送、NHK水戸放送局、産経新聞社水戸支局、東京新聞水戸支局、日本経済新聞社水戸支局、毎日新聞水戸支局、読売新聞水戸支局
協力 大正イマジュリィ学会
企画協力 株式会社キュレイターズ

展覧会構成

出品作品総数 約400点(装幀・挿絵・デザイン画・広告・ポスター・絵はがき・版画など)
以下章立て、主な出品作品(予定)
クリックして詳細をみることができます。

第一部
大正イマジュリィの13人

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藤島 武二/杉浦 非水(ひすい)/橋口 五葉/
坂本 繁二郎(はんじろう)/竹久 夢二/富本 憲吉/
高畠 華宵(かしょう)/広川 松五郎/岸田 劉生/
橘 小夢(さゆめ)/古賀 春江/小林 かいち/
蕗谷 虹児(ふきやこうじ)




第二部
さまざまな意匠

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エラン・ヴィタル(生命の躍動)のイマジュリィ
浮世絵のイマジュリィ
震災のイマジュリィ
子ども・乙女のイマジュリィ
怪奇美のイマジュリィ
京都アール・デコのイマジュリィ
尖端都市のイマジュリィ
新興デザインのイマジュリィ
大衆文化のイマジュリィ

第三部
少女お手紙道具の世界

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絵封筒・便箋・シーリングスタンプ

展覧会の特徴と見どころ

(1)とにかく「かわいい」! 乙女心をわしづかみにした印刷物たち。

アール・ヌーヴォー様式の橋口五葉、アール・デコの図案に取り組んだ杉浦非水や小林かいちなど、当時の乙女たちの心をとらえたデザイナーが次々と登場した大正時代。とりわけ多くの乙女心をわしづかみにしたのが、竹久夢二です。挿絵や書籍の表紙を飾った夢二の美人画は、「こんな女性になりたい」と願う少女たちの憧れそのものでした。本展では、絵封筒や便箋、シーリングスタンプなど、女学生の間で流行したお手紙道具にみられる当時の少女文化にも注目します。

(2)えっ、あの画家も?! 有名画家が手がけた有名小説などのブックデザイン。

機械による大量複製技術が発達した大正時代、誰もが自分のものにでき、手にとって間近に愉しむことができる印刷物は、美術を運ぶ容れ物として、重要な意味を持つようになりました。藤島武二や岸田劉生ら著名な画家も、本の装幀を数多く手がけています。「あの有名な小説は、この画家による装幀だった!」という発見も本展の楽しみのひとつです。

(3)大震災から復興へ。世相を反映したイメージもたくさん生まれました。

この展覧会で紹介する印刷物は、単に「かわいい」だけではありません。とても「モダン」なのです。大正12年(1923)に起こった関東大震災は、大きく都市の風景を変えました。大正の終わりから、昭和初期の帝都復興によって甦った東京は、煉瓦造りの街並みから、鉄筋コンクリートのモダン都市へ。三越など、近代的なデパートの刊行物を飾るファッショナブルなモダン・ガールのイメージの変遷もご覧いただけます。

(4)音楽と映画と演劇と―大衆文化が花開いた、エンターテイメントの時代。

浅草オペラに、宝塚少女歌劇団、松竹キネマ。音楽と演劇が融合し、映画という新しい大衆文化が花開いた大正時代。興業を知らせるポスターやチラシ、プログラムには、きわめて斬新なデザインが採用されました。レコードの普及、ラジオ放送の開始によって、音楽はいっそう身近なものとなり、一般の民衆が自ら楽器を演奏して愉しむための楽譜書も数多く刊行されています。竹久夢二ら人気画家たちが手がけたそれらの表紙をご覧いただけます。

(5)なつかしいのに、新しい。今みても新鮮なデザインの力。

この展覧会の魅力を一言で言い表すとすれば、「なつかしいのに、新しい」。これらは一見相反する要素ですが、大正から昭和初期の印刷物デザインには、それぞれの魅力が融合し、見事に両立しているものが多いのです。大正時代は、明治と昭和の間。近くて遠い「江戸」の浮世絵にみられる洗練は、郷愁を伴ってリバイバルし、一方では西洋の最新情報がいちはやく流行に取り入れられました。和と洋、古いものと新しいものが絶妙に混じり合った当時の「乙女デザイン」は、今みても新鮮なデザインの力で、現代の乙女の心をもわしづかみにしてくれることでしょう。

会期中のイベント

オープニング・セレモニー

※終了しました。

日時
7月16日(土)9:10~
内容
一般参加者も交えた関係者によるテープカットイベント。併せて、本展監修者・山田俊幸氏によるオープニング・トークがあります。
定員
先着50名様(オープニングセレモニー無料ご招待)
申込方法
来館または往復ハガキ(往信用文面に希望者全員の住所、氏名、年齢、電話番号を返信用宛名面に宛先を明記のうえ、当館「オープニング係」宛。1通につき2名様まで)
大正・乙女デザイン研究所長によるギャラリートーク「乙女デザインの魅力」

※終了しました。

日時
7月16日(土)14:00~(申込不要、要企画展チケット)
講師
山田俊幸氏(元・帝塚山学院大学教授・本展監修者)

本や手紙にまつわるトーク&ワークショップ

①松尾たいこ氏ギャラリートーク&トークショー

※終了しました。

日時
8月7日(日)14:00~
定員
250名(申込不要・要企画展チケット)
講師
松尾たいこ氏(アーティスト・イラストレーター)
内容
角田光代や江國香織ら、現在活躍中の女性作家たちから信頼が篤く、本の表紙画を数多く手がけてきたイラストレーターの松尾氏をお招きし、大正期の「本」や「広告」、「乙女のファッション」の魅力、そして本にまつわるデザインの面白さについて、お話をうかがいます。

詳細ページはこちら

②ワークショップ「乙女のお手紙道具、文箱をつくる」

※終了しました。

日時
8月21日(日)午前の部10:00~12:00/午後の部13:30~15:30
定員
各回30名(要申込・要企画展チケット)
※午前・午後ともに定員に達したので申込を締切ました。
講師
大西景子氏(貼箱ブランドBOX&NEEDLE代表)
内容
大切なお手紙を収納するためのかわいい「一筆箋箱」をつくります。
申込方法
往復はがき(往信用文面に希望者全員の住所、氏名、年齢、電話番号、午前・午後の別を、返信用宛名面に宛先を明記。1通につき4名様まで)または来館による申込み。参加当日は企画展チケットが必要。
申込締切
先着順 8月12日(金)

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担当学芸員によるギャラリートーク

※終了しました。

日時
9月4日(日)14:00~
定員
100名(申込不要・要企画展チケット)

詳細ページはこちら

その他特典

しおり割引

ブックデザインや挿絵など、「本」にまつわる印刷物デザインに注目する本展覧会にちなみ、乙女デザイン展の広報用しおりを県内書店にて配布。しおりを持参した方は団体割引料金で入館できます。

きもの・ゆかた割引

大正期のレトロでかわいい印刷物の魅力を紹介する本展にちなみ、着物・浴衣でご来場した方は団体割引料金で入館できます。ぜひおしゃれをして、ご来館ください。

出品作品図版

  • 竹久夢二

    竹久夢二
    『歌劇カヴァレリア・ルスチカナ交響間奏楽
    アヴェマリア』
    セノオ楽譜333番表紙 大正13年 個人蔵

  • 竹久夢二

    竹久夢二「汝が碧き眼を開け」
    (セノオ楽譜56番7版表紙)昭和2年個人蔵

  • 藤島武二

    小林かいち「二号街の女」絵はがきセット
    大正14-15年頃 個人蔵

  • 小林かいち

    藤島武二 与謝野晶子著『晶子短歌全集第一』6版見返 大正15年 個人蔵

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